快適生活情報発信サイト

Althaea officinalisマロー

マロー(ウスベニタチアオイ)はアオイ科の宿根草で、コモンマローなどブルーの色のハーブティが、大人気になっています。古代ローマ時代からすでに薬用、料理用として栽培されていた女性にとって欠かせないハーブで、16世紀には “万能薬” または “万病薬” としても知られていました。

マローは品種の多いハーブですが、残念ながら中国本草図鑑には掲載されていません。今回とりあげたのはゼニアオイ属のもので1年草のものから多年草のものまで約30種がヨーロッパ、アジア、アフリカに分布し、温帯と亜熱帯に広く帰化しています。

マローの仲間に、マシュマローがあります。古代のころには、このマシュマローがマローの代表でした。しかし最近では、マシュマローにはハーブとしての効果はないと言われています。白くてぽわんぽわんしていてココアに入れたりするお菓子のマシュマロは、このマシュマローから取った名前です。

どのマロウも葉や、茎にトロッとした粘液が含まれ、野菜としてオクラのように食べることもできます。アロマテラピーでは、あらゆる痛みに効くとされています。導龍治療院では、ケモタイプオイルを使用していますので、残念ながらこのオイルは、ありません。東洋漢方では、中国産のファーマーズタバコ(もちろんアオイ科)がマローの1種で、沈静、利尿作用があり、尿路感染症に使用されます。また乳分泌を促進させる効果もあります。

マローのお茶は、ハーブを入れてお湯を注いだ瞬間から色がとてもきれいに変身します。鉄分を多く含んでいますので、貧血気味の女性にとってはうれしいハーブですね。 これから初夏にかけて、わが庭にもマローの花が咲き乱れます。

[文]斉藤 一子 [監修]松坂 孝志

斉藤 一子 / アロマテラピスト

東洋医学とアロマ、リンパドレナージュの融合をめざし自然療法研究所、オープンカレッジを主催。長女のアトピーがきっかけとなり薬局経営の傍ら漢方薬からハーブ、精油、リンパへと広がり、東洋医学、アロマテラピー、リンパドレナージュとの融合で本物のメディカルアロマを目指し、幅広い活動を目指しています。

PICK UP

 

エストニアクラフト紀行

エストニアに伝わるフェルティングアートでネックウォーマーを作ろう!

熱っちぃ温泉と棚ぼた海の幸/常磐線篇(1)

とりあえずの目的は常磐線の制覇だが、後の一切合切は気分次第のお任せ旅

扇子と団扇 こそれぞクールビズ+(プラス)

クールビズ+(プラス)で、注目されているのが携帯できる扇子です。

ハーブのお話「マロー」

マローはアオイ科の宿根草で、コモンマローなどブルーの色のハーブティが、大人気になっています。